スペイン語を勉強している方なら勿論ご存知だと思いますが、スペイン語を話す国はスペインだけではありません。中南米のほとんどの国の公用語がスペイン語です。ただし、全く同じように話されているかと言うと、そうではないのです。日本語に置き換えて考えてみると、地方によって方言が存在するという事は容易に想像できると思います。それではスペイン語の場合は、国や地域によって実際どのような違いがあるのでしょうか。何が違うのか。どれぐらい違うのか。代表的な例を挙げて見ていきましょう。
スペインと中南米では使う単語が違う 全然違うものもある
日本語 | スペイン | 中南米 |
車 | coche | carro |
ジュース | zumo | jugo |
冷蔵庫 | nevera | refrigeradora |
胡麻 | sésamo | ajonjolí |
中南米では2人称複数形は使いません
2人称複数形を使わないとなると、つまりはvosotros と言うところで、ustedes を使う事になります。中南米のスペイン語にすっかり慣れてしまっていると、ごく稀にスペイン人と会話をする時に、「わぁ、2人称複数形使ってる!」と、当たり前の事に驚かされたりします。
中南米の発音の方が日本人には簡単
スペインでは、za, ze, zi, zo, zu, ce, ci, と語尾の z を、英語のthのように発音します。
中南米では、s と同じ発音をします。
またスペインでは、語尾の d も英語のthのような発音をします。
中南米では、語尾の d は発音しないことが多いです。
例えば、都市・街を意味する ciudad という言葉や、
メリークリスマスを意味する Feliz Navidad などは、聴き比べ甲斐があると思います。
聴き比べ甲斐があると言えば、ついでに急にご紹介したくなった事があります。それは、URLに使われるwwwの事ですが、スペインでは「ウベドブレ ウベドブレ ウベドブレ」と言い、中南米では「ドブレベー ドブレベー ドブレベー」と、いずれも超高速で言うので、感心します。
今回は、スペインで使われるスペイン語と、中南米で使われるスペイン語の違いを、ほんの少しだけですが挙げてみました。また、別の機会にも、その時の話題に絡めて面白そうな例を紹介できればと思います。