スペイン語を上達させる手助けとして、スペイン語の曲を聴く事は大変有効です。そこで前回、おすすめのスペイン人歌手をご紹介しました。今回は、私の好きなラテンアメリカの歌手について書いていきたいと思います。
ラテンアメリカの歌手
以前書いた記事でも触れましたが、スペイン語を話す国はスペインだけではありません。中南米で北はメキシコから南はチリ・アルゼンチンまで、そのほとんどの国の公用語がスペイン語です。同じ言語を話しながらも、スペインの音楽とはまた違った味わいを楽しめる、おすすめの歌手を紹介します。
🎤フアン ルイス ゲラ(Juan Luis Guerra)
ドミニカ共和国のシンガーソングライターです。彼の洗練された歌声に息を飲むとともに、研ぎ澄まされた感性で書き上げられたメッセージに心が震えます。私が初めて聴いた彼の曲は、『Ojalá Que Llueva Café』です。スペイン語の勉強のために購入した、スペインの学習教材の中に歌詞が載せられていたと記憶しています。この曲のタイトルを直訳すると、『コーヒーの雨が降ったらいいな』という感じになるでしょうか。飢餓に苦しむ人々のいない世界になる事を祈った美しい曲です。私は、彼が歌っているところだけではなく、インタビューに答えている姿を見るのが大好きです。言葉を一つ一つ丁寧に選び、愛情と尊敬の心でユーモアたっぷりに繰り出す会話の中に、彼の人間性が伺えます。
そろそろ恒例となりつつある、「日本人アーティストに例えるなら」のコーナーですが、フアン ルイス ゲラの場合は難しい、と言うよりも存在しないと言わせて頂きたいです。ただ、むしろそう考えた時に一人浮かびましたので報告します。唯一無二で、彼の歌を他の誰が歌っても当然劣ってしまうが、彼は他の誰の歌を歌っても、本人以上の作品にしてしまうだろう、とい観点から絞り出した答えは、松山千春さんです。
🎧フアン ルイス ゲラの曲で好きなもの
🎸Ojalá Que Llueva Café
🎸Bachata Rosa
🎤マナー(Maná)
メキシコ(México)のロックバンドです。ワイルドな雰囲気でありながら、歌詞はとても繊細です。ボーカルのフェル オルベラ(Fher Olvera)のハスキーボイスに似つかわしくない、どこか女性的な感情を歌った曲が、切なく響きます。相当前の話になりますが、カルロス サンタナ(Carlos Santana)と歌った『Corazón espinado』は日本でも話題になりました。
🎧マナーの曲で好きなもの
🎸Mariposa traicionera
🎸Labios compartidos
🎤インテルナシオナレス コネホス(Internacionales Cnejos)
グアテマラ(Guatemala)の音楽グループで、今年2019年でなんと135周年を迎えるお化けグループです。私の数字の打ち間違いではありません。百三十五周年です。もちろんオリジナルメンバーはいませんが、オロスコ(Orozco)ファミリーが代々ディレクターを継承し、現在のウェルネル オロスコ(Wuerner Orozco)で4代目になります。彼らは、オリジナルの曲ももちろんあるのですが、あらゆるジャンルの曲をカバーして歌うスタイルが中心です。冒頭に、彼らの事を音楽グループと紹介しましたが、それ以外にどう表現して良いのか分からないんです。現在のメンバーは、ディレクターのウェルネルと、ボーカル4名をはじめ、総勢20名近くになります。演奏する楽器は、グアテマラですから当然マリンバ(Marimba)があり、ベース・ドラム・パーカッション・サックス・トロンボーン・トランペット・キーボード、あと、大きなステンレスの筒を刷毛みたいなやつでシャカシャカする『ギロ』というものまであります。これだけの大所帯ですから、コンサートも見ごたえがあります。彼らは、昔からある有名な曲も歌い続けていますが、現在流行っている曲も次々カバーするので、最近で言えば、ルイス・フォンシ(Luis Fonsi)とダディー ヤンキー(Daddy Yankee)が出した『Despacito』や、エンリケ イグレシアス(Enrique Iglesias) の『Bailando』もよく歌っていました。少し前には、韓国のサイ(PSY)の『カンナムスタイル』までスペイン語で歌っていて感動しました。
🎧インテルナシオナレス コネホスがカバーする曲で好きなもの
🎸El Perdón
(Nicky Jam y Enrique Iglesias)
🎸La Venenosa
(Toño Rosario )
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